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第13回日本歯科衛生教育学会学術大会

大会長挨拶

第13回日本歯科衛生教育学会学術大会

大会長 山田 小枝子
(朝日大学歯科衛生士専門学校 副校長)


 2019年12月に新型コロナウイルス感染の報道がなされてから今日まで、世界中の国々で日常生活に様々な影響を受けました。そして現在もその影響は続いています。第13回日本歯科衛生教育学会はこの岐阜の地で対面開催する予定をしておりましたが、感染拡大の収束が予測できない状況であったため、第11回、第12回に引き続きWeb開催(オンデマンド配信)となりました。
今回のメインテーマは「教育から発信!歯科衛生士の魅力と専門性~これからの歯科衛生学教育に求められるもの~」と題し、配信期間は12月2日(金)~16日(金)の2週間に延長しました。
 今まさに歯科衛生学は大きく変わろうとしています。全国歯科衛生士教育協議会では「歯科衛生学の体系化」を検討するとともに、歯科衛生学教育モデル・コア・カリキュラム~学士(大学・短期大学)過程においてコアとなる歯科衛生実践能力の修得を目指した学修目標~についても検討を進めています。そしてさらに、これまで教育現場で使用されていた「最新歯科衛生士教本」が、「歯科衛生学シリーズ」として誕生し、今後順次発行予定で準備が進められています。
 今回の特別講演は「知っていますか?口呼吸の弊害」~呼吸から起きてくる様々な問題~と題し、あいうべ体操で皆様ご存じのみらいクリニック院長今井一彰先生、教育講演はにしだわたる糖尿病内科医院長の西田 亙先生、朝日大学歯学部教授辰巳順一先生、同じく友藤孝明先生、日本歯科医療管理学会理事長尾﨑哲則先生といった顔ぶれで講演を予定しております。いずれもこれからの歯科衛生士に求められる内容となっており、学生教育の中でも取り入れるべき内容であることは言うまでもありません。
 このタイミングで、「国民皆歯科健診」の実現に向けて、政府が具体的な検討を始めることが報道されました。これを受け、歯科衛生士の果たす役割がますます重要になることは確実です。歯科衛生士養成の原点を担う教育現場の教員が学会を通して情報を共有し、一丸となって歯科衛生士の魅力と専門性を世の中に発信きることを期待しております。