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第14回日本歯科衛生教育学会学術大会

大会長挨拶

合場千佳子
(日本歯科大学東京短期大学歯科衛生学科 教授)

 第14回日本歯科衛生教育学会学術大会は、2023年12月2日(土)~3日(日)の2日間にわたり、日本歯科大学生命歯学部にて開催いたします。開催されます2023年は、国内で新型コロナウイルス(COVID-19)感染症が発症してから4年目に入ります。この間に、教育の現場では遠隔授業や代替実習などさまざまな方略を用いて取り組んでまいりました。本学会の学術大会も3年間、オンデマンド配信によるWeb開催を余儀なくされました。しかし、新型コロナウイルスの取り扱いも、今年の5月8日以降には5類に移行する方針が示されております。これらの動向を鑑み、本学術大会では対面型とオンデマンド配信を併用したハイブリット形式で開催することとなり、会場に参加していただく会員の皆様には久しぶりに対面でディスカッションできる充実感を再認識していただければ幸いです。
 学術大会のテーマは「歯科衛生学教育におけるプロフェッショナリズムの醸成-キャリア教育の果たす役割-」といたしました。近年、口腔の健康が全身の健康の維持・増進に関係することが報告されており、歯科衛生士は口腔健康管理を担う専門職として、口腔疾患に対する重症化予防のみならず、他職種との連携をとりながら質の高い生活および健康寿命の延伸にも繋がるプロフェッショナルな業務の実践が求められます。そこで、歯科衛生士のキャリア教育の手法として他職種・他学部との連携授業に注目してみました。身近な他職種の教育では、歯学教育の指針となる「歯学教育モデル・コア・カリキュラム」が令和4年に改訂され、さまざまな学修方略・評価の事例が記載されており、カリキュラムプランニングを行う際に参考になると思います。本学会では、各養成機関でのカリキュラム・マネジメントを基盤に専門性の修得へ向けた取り組みを提示していただき、新しい時代に必要となる資質や能力の育成のために、会員の皆様との情報共有の場になることを願うばかりです。
 学術大会のもう一つの目的である会員による口演発表およびポスター発表は、教育実践されている現場での成果を検証する機会でもあります。ぜひ、多数の演題応募をお待ちしております。
 今回は4年ぶりとなる現地での開催も含むハイブリット形式をとり、日々、激務に追われている教員の皆様にとって参加しやすい実りある大会にすべく、スタッフ一丸となり開催に向けて取り組みますので、何卒、よろしくお願いいたします。多数の皆様のご参加をお待ちしております。